今回は楽天モバイルでも発売している、ASUSのタブレット端末ZenPad10(Z300CNL)の細かなスペックやどんな人におすすめかということをご紹介していきます。
このタブレット低価格が売りです。コスパはいいです。ですが、安いぶん、当然ダメな部分もあり、そのため注意しなくてはならないことも多いです。
そういった部分も正直に書いているので、購入の際の参考にしていただければ幸いです。
価格は29800円 低価格タブレットの細かなスペック
ASUSZenPad10(Z300CNL) スマホで低価格でコスパのいいスマホを打ち出しているメーカーASUSが開発しただけあり、非常にコスパはいいです。まずは細かいスペックを見ていきましょう。
- 発売日 2016年 7月8日
- 楽天モバイル販売価格 一括32184円(税込み)分割1341円+分割手数料
- カラー ローズゴールド ブラック ホワイト
- プラットフォーム Android™ 6.0
- メインメモリ 2GB
- 記録装置 16GB
- カメラ アウトカメラ: 500万画素
- インカメラ: 200万画素
- バッテリー容量 4,680 mAh
- サイズ 高さ172 mm×幅6 mm×厚さ7.9mm~8.9mm
- SIMサイズ micro SIM
カラーは3種類、落ち着いた色合いです。価格並みではありますが、デザインもシックで落ち着いており、あらゆる場面で使うことができます。カメラはとりあえずついている程度の性能です。価格を抑えるため、カメラなど余分なものの性能を抑えています。ですが、タブレットとして最低限の部分は抑えています。
細かく説明していきます。
液晶は1280×800フルハイビジョン対応ではない
液晶に関しては1280×800になっています。フルハイビジョン対応ではありません。現在人気のNetflixやHuluといった動画配信サービスを利用する場合、その配信画質によってはこの端末では十分に見ることができない可能性があります。大きさは10インチと非常に大きいです。フルハイビジョン対応ではなく、タブレット端末としての画質はそれほど高くありません。ですがタブレットを使ったメール、文字入力などの作業は小型のものと比べてしやすくなっています。キーボードを買って、パソコンのサブといった使い方もできるでしょう。
最低限の性能は抑えていますが、やはり価格並みといったところです。エンタメを楽しみたい、そんな場合は楽天モバイルであればもう一つ発売されている、Huaweiのmediapadシリーズがおすすめです。
10インチ液晶の中では軽い490g
重さは490g。小型化が進み、200g台の重さのタブレット端末も販売されている中で、これはかなり重い、と思われる方も多いかと思います。実際重いのは事実です。片手で持って使える重さではありません。ただ、大型の10インチ液晶を搭載しています。液晶が大きいため、重いのは当然です。ではほかの10インチ端末と比較してどうかというと、実はこれ、10インチ液晶端末の中では比較的軽いなのです。
10インチ端末の場合500g台のものも多いのです。この大きさで最も有名なipad pro、価格も高く、ハイエンド機種の何恥じない高性能端末です。10インチ端末の中では軽いものです。ですが、これでも469g。このZenpad10(Z300CNL)とあまり変わりない重さです。持ち運びのことも考えると非常に便利です。
文字入力はAtokを採用Google日本語入力も利用可能
文字入力はAtokを採用しています。国産の文字入力ソフトで、精度、学習能力の高さに定評のあるものです。日本の企業が作ったものということで、日本語にも強いです。格安タブレット端末は文字の入力方法としてGoogleから提供されている、無料のGoogle日本語入力を搭載しているものも多いです。こうした中で、ことなる入力方法を導入しているのは大きな利点です。Googleplayで購入できないことはないのですが、別途追加しようとすると1500円ほどかかります。もちろんGoogle日本語入力をこれまで使っていて、やはりそちらの方が使いやすい、変えたいとなった場合でも問題なく無料でダウンロード変更が可能です。
SIMはmicroサイズなので注意が必要
SIMはmicroサイズを利用しています。NanoSIMではありません。2016年販売のモデルということで、この辺りはやはり、残念な部分です。この端末にだけ、使う分には問題ありませんが、他の端末でも楽天モバイルなどMVNOのSIMが使いたいという場合には、注意が必要です。2017年以降発売されているタブレット、スマホの多くはNano SIMを採用しています。Zenpad10(Z300CNL)に合わせてSIMを作った場合、これらの端末とは併用することができないのです。
SIMフリー端末の一つの大きな利点として、「1枚のSIMで複数端末を動かせる」というものがありますが、こういった利点は生かすことができません。これはこの端末の大きな欠点と言えます。
メモリーは16GBと少ない、ダウンロード向きではない
メモリーは16GBとタブレット端末としてはかなり少なめです。音楽や動画をダウンロードして使う、という利用方法には向いていません。エンタメ端末として利用する際にはwifiを使って、SIMの通信容量内で使う、という使い方の方が適しているでしょう。
Bluetooth対応なのでマウス、キーボードが使える
また、Zenpad10 Z300CNLBluetoothに対応しています。こうした、ipadやsurfaceなど大手以外の格安タブレットでは対応していないことも多いのでこれは非常にありがたいです。マウスやキーボードをつないで使うことができます。性能上エンタメ機というよりはインターネットの閲覧ちょっとした文章作成に向いており、パソコンのサブとしての使い方が向いているこの端末。キーボードなど入力に役立つアクセサリーも利用可能なので非常に便利です。
現在は新モデルZ301MFLが一般市場では販売、そちらもおすすめ
このZenpad10 Z300CNLは2016年発売の端末です。現在は最新モデルのZ301MFLが発売されています。一世代前のモデルになります。最新端末はフルハイビジョンに対応するなど改善が図られています。価格は同程度。ただ、Z300MFL、CPUはダウングレードした、ともいえる内容で、通信端末としての基本性能の部分ではZ300CNLに少し劣ります。一概にどちらがすごいと優劣をつけることが難しい性能差です。この辺りはご自身のニーズと合わせて考えたほうがいいでしょう。
ASUS Zenpad10 (Z300CNL)はタブレット初心者におすすめ
さてここまで細かい仕様を見てきました。そんなZenpad10(Z300CNL)一言で言えば、まだタブレットに触れたことのない初心者の方にお勧めです。基本性能は劣るため、正直に言って、2年以上継続しての使用は難しいです。ですが、現状最低限必要な機能はそろえており、とにかくシンプル。ASUS付属のソフトは人によって、使いやすい、使いづらいと評価は分かれるものの、おおむねシンプルで使いやすいという評価が多いです。
タブレットに限らず、スマホ、などハイエンドモデルだと、機能が充実しているとその分、面倒なところも多くなったりします。こちらの端末はそういった面倒なところがなく、かつ低価格です。まずはこれから初めて、どのようなものか感じをつかんでから、別の端末を購入するのがいいでしょう。
ASUS Zenpad (Z300CNL)は価格並み、多くを求める人には向かない
逆に、多くを求める方にはあまり向いていません。液晶もフルハイビジョンには対応していませんし、搭載されているCPUもクアッドコア、やはりある程度の価格帯のものには劣ります。多岐にわたった利用方法はこの端末には向いていません。いろいろ求めている方はやはりHuaweiのMediapadシリーズ、ipadなどもう少し価格帯が高いものをお求めになる方がいいでしょう。
ASUS Zenpad10 (Z300CNL)の市場での評価、口コミ
さて最後にこんなASUS Zenpad10市場での評価、口コミをご紹介します。口コミに関してはおおむね不満はあるけれども、価格を考えれば満足、というものが多いです。大きく分けると以下のようなものがあります。
- シンプルで無駄がなく使いやすい
- 画面サイズが大きいので複数人でも利用できる
- マウスがさせ、仕事にもつかえる
ただやはり低価格帯ということか、悪い口コミもそれなりにあり、大きく分けると以下のようなものがあります。
- 付属ソフトが多すぎて使いづらい、
- 付属ソフトがバックグラウンドで作動しているので充電の減りが早い
付属ソフトは賛否が分かれているものの、共通してあったのは数が多い、バックグラウンドで作動しているため、バッテリーの消費が早いというもの。ただでさえ、大型の液晶を搭載しており、バッテリーの消費が早いタブレット端末。確かにこういった部分は大きな不満となりえます。ただ、低価格のため、そこまでこういったものに大きな不満を感じているということはないようです。
楽天モバイルの販売価格は高い! 購入は最新端末の対応まで待った方がいいかも
Zenpad10 (Z300CNL)繰り返しご説明してきたように、ASUSZenpadシリーズの中では1世代前の機種になります。最新機種Z301MFLは改善点も見られますが、残念になった点もあり、利用用途によってはZ300CNLの方が優れている場合もあります。ですが、現在、市場価格は下がっています。
価格ドットコムなど価格比較サイトでの最安値は現在20000円弱と、定価より10000円程度安くなっています。楽天モバイルでの現在販売価格は現在32184円と定価なみです。キャンペーンも適応できず、実際のところ市場と比較するとかなり高額です。
楽天モバイルで購入される場合には、最新モデルを楽天モバイルが扱うまで待った方がいいでしょう。現在楽天モバイルでこの端末を新規に購入して利用したい、という場合は通販で新品購入、あるいは状態を十分に確認する必要がありますが、中古での購入が価格を抑えられるのでおすすめです。
まとめ
今回はASUSが発売する、格安タブレットZenpad10 Z300CNLを細かい仕様、利点、おすすめできる人、そうでない人、これらの視点からご紹介してきました。カカは安いですが、microSIM端末である、フルハイビジョンには対応していないなど、利用上の微妙な問題もあるため、購入される際には注意が必要です。ですが、そうした不利益を加味しても、非常に安く、価格から考えるとシンプルで使いやすいタブレットです。