今回は業界最安値水準をうたった料金と細かいデータ通信料別の豊富なプランで話題のDMMモバイルと楽天モバイルを徹底比較していきたいと思います。
結論から言うと両者大きな違いはありません。ですが、明確なメリットデメリットがあります。MVNOを選ぶ際の参考になれば幸いです。
DMMモバイルと楽天モバイルのSIM別月額料金を比較
さてまずは一番気になっているという方も多い、DMMモバイル、楽天モバイル、両者の月額利用料金の比較をしていきましょう。DMMモバイルは月額最安値に恥じない安さですが、気を付けなくてはならないところも多いのです。
業界最安値に偽りなしDMMモバイル、ただし通話には不満が残る
それではDMMモバイルの月額利用料金を見ていきましょう。
ライトプランであれば通話SIMでも1140円から利用が可能。業界最安値水準というDMMのコピー通りの安さです。またそれ以外にも10分間まで通話が無料のサービスが850円で利用可能。こうした通話無料サービスは楽天モバイルを含む、他のMVNOでは5分間で提供されているものも多くやはりここでも安さを見せつけています。
また、他に類を見ない1GBからのデータ通信プランがあります。また30GBなど大容量プランはないものの、細かく区切られた豊富なプランがあります。微妙に足りない、いつも余ってしまうといったニーズに答えています。もちろんデータシェア、繰越も可能です。
データシェアにも10以上の豊富なプランが
データシェアでもDMMモバイルは豊富なプランを持ちます。最大3枚SIMを契約することができ、それらのSIMで例えば8GB,10GBの高速データ通信をシェアするという特徴を持っています。楽天モバイルなど、その他MVNOではシェアされる側は別途契約が必要だったりするので、そのあたりも余分なお金がかからずお得です。
DMMモバイル価格は安いものの通信は安心のドコモ回線
DMMモバイル業界最安値水準ということで、通信の安定性、速度に不安が残るという方も多いかと思います。ですが安心です。DMMモバイルはドコモ回線を利用しています。通信速度も理想値ではありますが、業界最速と名高いUQモバイルよりも高い、上り500mbps、下り50mbpsという通信速度を誇ります。やはり実用面ではキャリア並みとも言われるUQモバイルには劣るという声が多いです。しかしながら、十分快適に利用可能です。
楽天モバイル、DMMモバイルに比べ料金は高い
楽天モバイルでは、オプションを自由に選べる「組み合わせプラン」と通話SIMと5分間通話無料サービスがセットになった「スーパー放題」があります。ここではDMMモバイルと同様にオプションが自由に選べる組み合わせプランをご紹介します。
- ベーシックプラン 1,250円 645円 525円
- 1GBプラン 1,600円 1,020円 900円
- 5GBプラン 2,150円 1,570円 1,450円
- 10GBプラン 2,960円 2,380円 2,260円
- 20GBプラン 4,750円 4,170円 4,050円
- 30GBプラン 6,150円 5,520円 5,450円
DMMモバイルの方が価格は安いです。ただ、楽天モバイルは050データSIMという専用のアプリケーションを利用した音声通話が可能なデータSIMが使える、キャッチホンサービスを含め通話には穴がない、こうした利点を持っています。両者の利用料の違いは数十円から100円程度です。あまり大きくはありません。両者の利点を理解しつつ、どちらを利用するか考えるのがいいでしょう。
DMMモバイルと楽天モバイルのサービスを比較
さてここまではDMMモバイルと楽天モバイル両者のSIM別に月額料金を比較して見てきました。次に両者のオプションサービスを比較していきましょう。楽天モバイルはスタッフによる遠隔操作サービス、実店舗がある、チャットサービスがあるなどMVNO初心者の方でも安心なユーザー向けのサービスが充実しています。それに対して、DMMモバイルは実店舗もなく、遠隔操作サービスはないなど、お世辞にもMVNOを初めて利用する方に優しいとはいません。しかしながら、全体的にサービスの金額は安いという特徴を持っています。
DMMモバイルはサービスもとにかく安い!
DMMモバイルは楽天モバイルやその他MVNOと比較して、オプションサービスの点でも金額を抑えています。端末保証サービスだけ見ても、楽天モバイルを含む多くのMVNOが月額500円のところ、DMMモバイルは350円。それ以外にも、月額250円でLine Twitter Facebook Instagramなど主要SNSが無制限で利用可能なお得なサービスもあります。通信速度に定評のあるUQモバイル、実店舗のある楽天モバイルのこれらMVNOのような目だった特徴をDMMモバイルは持っていません。ですが、若干でも料金を下げることによって他社と差別化を図っています。
SIMとセットで契約ならDMMモバイルより楽天がお得
次に対応端末を見ていきましょう。数字だけで言うと、DMMモバイルはスマホ22台、タブレット端末1台の系23台、楽天モバイルはスマホ23 タブレット5ガラケー1の系29台利用可能になっています。数の点では楽天モバイルに軍配が上がります。それ以外にも楽天モバイルは各種キャンペーンが通年開催されており、安く端末を購入することができます。特に長期契約サービスは最大で20000円引きになるため、長期利用している方にとってはお得です。
しかしながら、これに対して、DMMモバイル、こうした割引キャンペーンはほとんどありません。あっても数千円程度のものです。基本料金は安いDMMモバイルですが、端末は安く購入することができません。DMMモバイルを利用される際は場合によっては事前に量販店や中古、あるいは以前使っていた端末を利用する必要があるでしょう。
楽天モバイルと比較したDMMモバイル選ぶメリットデメリット
さてここまで、月額利用料金、サービス、対応端末という点から、DMMモバイルと楽天モバイルを比較してきました。次にここまでのことからわかる、DMMモバイルを利用するメリットデメリットをまとめていきたいと思います。
メリットは料金の安さとプランの豊富さ
まずメリットですが、やはり価格の安さと、プランの豊富さです。通話料、SMS受信料など基本的なところは変わらず、月額利用料は業界最安値水準です。そうでありながら、プランも1GBから利用が可能と、細かいプランが用意されています。
デメリットは店舗がないことと端末が安く購入できないこと
逆にデメリットの一つはサービス面にあります。楽天モバイルでは少ないながら実店舗を運営していて、可能であれば直接スタッフの方に相談することも可能です。それ以外にもメル、電話以外にネット上でリアルタイムにスタッフとの会話が可能なチャットサービスがあるなど、MVNOに慣れないユーザーを考慮したサービスが充実しています。それに対して、DMMモバイルはそういったものは最低限しかありません。
もう一つはキャンペーンが少なく端末が安く購入できないことにあります。楽天モバイルでは、楽天市場などのポイントサービス以外にも、通年安く端末を購入することができる、長期割引サービスがあり、安く端末を購入できます。しかしながら、DMMモバイルはそういったキャンペーンはほとんどありません。対応端末も少なく、タブレットに関しては現在1機種しかありません。これは大きなデメリットと言えます。
DMMモバイルの現在までの評判は比較的高い
さてここまで様々な視点からDMMモバイルと楽天モバイルを比較、利用するメリットデメリットも合わせてご紹介してきました。最後に、実際のところユーザーの評判はどうなのかまとめてご紹介したいと思います。
料金の安さが肝、評判はおおむね上々
料金が安い、通信速度には問題がないという利点があり、おおむね好評を博しているようです。デメリットとメリットを理解し、自身のニーズを汲んで選んでいるという方が多いようです。
サービスに不満を持つ人も多い
サービスに関しては料金から、あまり期待していない、そもそも利用を考えていないという利用者の方も多いです。しかしながらその一方で、困ったときに電話が全く通じない、破損、キャンセルの際に交換した端末がとどくまで一週間以上かかったなど、不満を感じている人も多いようです。
価格を抑えるために、こういった部分を抑えている、インターネットなど直接顔の見えない対応しかしていないなど、MVNO特有の問題点もあります。こうした不具合は利用するうえである程度覚悟する必要があるでしょう。
まとめ
さて今回は楽天モバイルとDMMモバイルを比較してそのメリットデメリットを合わせてみてきました。DMMモバイルには他社に比べて、低価格かつ豊富な料金プランというメリットを持ちます。細かく設定されていて、ニーズに合ったプランを選ぶことが可能です。非常に良心的と言えます。その一方でサービス対応の不備、対応端末の少なさ、キャンペーンが少ないため端末を安く購入できない、こういったデメリットも持っています。利用の際にはこうしたメリットデメリットを把握し、ご自身のニーズを加味してしっかり選ぶ必要があります。