楽天モバイルを契約しようとしているみなさんに、知っておいてほしいことがあります。それは格安SIM、さらに言えば楽天モバイルにおける注意すべき点です。
格安SIMは今まで使っていた大手キャリアとの共通点も多いですが、相違点もしっかりとあります。なのでここでは楽天モバイル、格安SIMの注意点やデメリットを紹介していきます。
楽天市場を利用しなかったりSIMと一緒に端末の同時購入をしない人は楽天モバイルを選ぶメリットが薄い!
メリットや注意事項の前に、楽天モバイルを選ぶべき人はどういう人なのかをまずはお話いたします。
- 楽天市場をよく利用する
- SIMと一緒に端末も買おうと思っている。
- 楽天カードでよく買い物をする(楽天ポイントをたくさんためている)
以上のどれかに当てはまらない限り、楽天モバイルを選ぶメリットは薄いので注意する以前に避けたほうが良い、ということになります。
まず①ですが、楽天市場とはネット総合ショップで、家電から食品、服飾まで幅広く扱っています。楽天モバイルを契約しているとここで買い物をして得られる楽天ポイントが2倍になるので、日ごろからアマゾンとかではなく楽天市場を利用する人にとってはとても大きなメリットとなります。
そして②は、楽天モバイルは季節の変わり目やイベント時に特に、SIMと端末の同時購入施策をやっています。購入するSIMの種類やプランによって割引される金額や端末が変わってきますが、他で買うよりは確実に安くなります。ネットオークションなどより安くなる時もあるので、端末の最安値となることも多いです。
ハイエンドモデルは割引されても高いですが、前まで最新機種だったものやミドルクラスのモデルはかなり割引がなされます。また、ローエンドモデルに関しては数百円や0円だったりも珍しくありません。
そして③ですが、楽天モバイルでは貯まったポイントでの支払いが可能です。なので楽天市場は利用しないが、クレジットカードの楽天カードは日頃から使っていてポイントがよく貯まる、という方はそのポイントを支払いに使うことが出来ます。更に支払額100円につき1ポイントがたまるので無駄がないです。
以上が楽天モバイルを契約するメリットが大きい人の特徴ですが、これに該当しない方は楽天モバイルを契約するのは少し考えたほうがいいでしょう。メリットが薄いです。デメリットとまではいかないまでも旨味がないのです。
回線などにこだわりがない場合ほかにもっと自分に合ったオプションやサービスが充実したSIMがあるかもしれません。
格安SIMを契約する前に確認すること
ここでは契約の前に必要なものや確認しておくべきことを簡単に教えます。もう楽天モバイルにしようかと考えている方は契約に必要なものも大体わかっていると思いますので流し見でも大丈夫です。
- SIMのみを購入する場合はそのSIMに対応している端末の用意
- 契約に必要なので本人確認書類
- 乗り換えの場合MNP乗り換え番号
- 楽天会員ログインIDとパスワード
- お支払いに使うカード類
以上は楽天モバイルに関わらず④以外はどの格安SIMでも必要になりますので忘れずに用意しましょう。
楽天モバイルを契約する上での注意点
お待たせいたしました。ここからは改めまして楽天モバイルを契約する人が注意するべきことをお話いたします。楽天モバイルの注意点と、格安SIM全体の注意点と2つありますがまとめてご紹介いたします。
楽天モバイルはドコモ回線
知らない方もいるかもしれませんが、格安SIMは大手キャリアの回線を使っています。今回の楽天モバイルはドコモ回線です。なので当然ドコモのサービスエリアなので、利用したい地域がエリア内にあるのかを確認しましょう。
動作確認端末のチェック
これもサービスエリアのチェックと同じで楽天モバイルと言うより格安SIMの注意点となりますが、使おうとしている端末が楽天モバイルに対応しているのかをよく確認しましょう。端末を同時購入ではなく自分で用意する場合は必須です。デザリング関係は特に注意が必要です。
最低利用期間がある
楽天モバイルにもSIMごとに最低利用期間と言うものがあります。この期間内に解約をすると違約金がとられるので注意しましょう。データSIMは基本的にはこの最低利用期間がありません。しかしプランやキャンペーンによってはこちらにも最低利用期間があるので注意しましょう。ちなみにデータSIMは最低期間は6か月で違約金は9,800円です。
通話SIMはどのような組み合わせでも最低利用期間が発生します。その代わり端末同時購入割引などで大幅な値引きをされていることが多いです。最低利用期間は12ヶ月と24ヵ月がありそれぞれ違約金は9,800円と12,000円です。
直近3日の利用量によっては速度が抑えられる通信制限が楽天モバイルにはない
これは格安SIMと言うより、固定のネット回線を除くすべての通信を行う機器であるものですが、利用した容量によって次の日の通信速度が一定値以上にならないように制限される速度制限というものがあるのですが、これが楽天モバイルにはありません。これ自体は大きなメリットなのですが、これはつまり制限がかからないのでアプリの自動更新などをオンにしていて、いつのまにか高速通信のままダウンロードして容量がなくなってしまったということになりかねないので、今まで以上に残りの容量の把握が重要になります。
直近3日の制限はないが、プランごとの制限はある
これは当たり前ですが、プランで使える用量を超えた場合は当然制限がかかります。この制限なのですが、越えた場合は最大200kbpsという速度になります。これはプランの一つ、通信容量の上限がない代わりに高速通信ができない「ベーシックプラン」と同じ速度です。この速度は、はっきり言ってしまいますと何をするにもストレスがたまる速度と言えます。ただ何もできないというわけではなく、サイト検索やツイッター、LINEは出来ます。しかし画像1枚読み込むのにもそれなりの時間がかかるので、快適さは皆無です。文字のみを閲覧したい場合は大丈夫ですが、これがもしyoutubeなどの動画を見ようと思ったらまず不可能と考えてください。止まります。それも短い間隔で何度も。
ではベーシックプランにしろ速度制限がかかった状態にしろ。この速度で何ができるのでしょうか。先ほど言った文字の閲覧以外ですと、音楽のストリーミング再生にはそれなりに使えます。サイトの読み込みは少し時間がかかりますが、音楽の再生自体はたまに止まることがある程度と、最初に読み込みが少し入るくらいで止まらずに一曲再生することも多いです。なのでストリーミングサービスの音楽聞き放題を利用する場合はこのプランでも大丈夫でしょう。ベーシック以外を利用している場合でも音楽を聴く時は高速通信をオフにして容量を節約するといいかもしれません。
SIMカードのサイズ変更、再発行には3,000円かかる
これは契約前にSIMカードのサイズなどを確認しておかないと痛い目に会います。
まずSIMカードはナノSIM、マイクロSIM、標準SIMと3種類ありまして最小がナノSIMで最大が標準SIMです。ちなみにiPhoneでいいますとiPhone5からはナノSIMです。最近の機種はほとんどナノSIMですが、少し前に出た使い端末がある、といった場合はマイクロSIMの可能性もありますので注意が必要です。
楽天モバイルの申し込みの際にこのSIMサイズを選択するのですが、ここで使いたいサイズ以外を選ぶと交換が必要になるのでもう3,000円の追加料金決定です。なので確実に使用したいサイズを選びましょう。端末のSIMカードトレイのサイズでどのSIMなのかは簡単にわかります。
…裏技的な話になりますが、最小のナノSIMを買っておけばサイズが合わなくてもアダプターを使うことでマイクロSIMにも標準SIMにもすることが出来ます。SIMカードはチップ以外は余白のようなものなので、チップの位置さえ合わせることが出来ればいいのです。しかし各端末の製造元はアダプターの使用は推奨していません。入れてそのまま取れなくなったという話もよくあるので使用は自己責任です。お気を付けください。
紛失して再発行の場合も同じ料金がかかります。なのでSIMをもう1枚買うに該当する場合は3,000円ということを忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。事前に確認しておく事項は多いですが、格安SIMというのは会社によって特色が強いので必ず自分に合った契約プランや会社を選ぶようにしましょう。
また、最近FREETEL SIMが楽天に統合されたので、もしかしたらこの先も統合があり他の会社のメリットを吸収したSIMが出てくるかもしれません。そのため乗り換える頻度が増える可能性もありますので、最低利用期間についてはしっかり見ておいてください。