格安SIMはSMSが使えない場合があるのをご存知でしたか?楽天モバイルもその例に漏れず、SMSを使えない場合があります。
LINEをはじめとした多くのサービスは、SMSで本人確認する場合が多いですから、それを知らずに契約してしまうと、後で困ったということになりかねません。
この記事では楽天モバイルでSMSを利用するためにはどのようなSIMのプランを利用すればいいのか、その契約の流れも踏まえご説明していきます。
楽天モバイルでSMSが使えるSIMは2つ
楽天モバイルには、通話SIMと050データSIM(SMSあり)、データSIM(SMSなし)の三種類のSIMを用意しております。
この時点でどれが使えてどれが使えないかわかってしまいますね。ですが、料金や利用状況を踏まえてどれが最適なのかを考える必要がありますから、それぞれの特徴を含めてご紹介します。
通話SIMは当然SMSが利用可能
まずは通話SIMです。SMSとは、そもそも電話番号に向けたメッセージの送受信サービスですから、電話番号がついている通話SIMならSMSは利用可能です。楽天モバイルであれ、5分間の通話放題サービスも付きますからほかのキャリアと変わらない感覚でスマホを利用できます。プランは組み合わせプランとスーパーホーダイプランを用意しています。そして、スーパーホーダイプランを選ぶ際にはこのSIMしか選ぶことはできません。スーパーホーダイプランの料金体系は以下のようになっています。
- プランS 高速通信2GB/月 1980円
- プランM高速通信6GB/月 2980円
- プランL 高速通信 14GB 3980円
この三つのプランから選ぶことができます。なお、すべてのプランで通話一回あたり5分まで無料です。
安く抑えるなら050通話SIM
続いて050データSIMもSMSが利用可能です。050データSIMは通話回線ではなくデータ回線を使って通話するSIMです。ほかのSIMでもSMSは利用できるものはありますが、音声通話が可能なものはあまり多くありません。ここに、楽天モバイルの強みがあります。なお、050通話SIMを活用する場合は楽天が運営するviberという通話アプリを利用することで通話が可能になります。
先ほども説明したようにこの050データSIMはスーパーホーダイプランでは提供されていません。組み合わせプランであれば、全プランで利用が可能です。料金は以下の通りです。比較のため、SMSなし、通話SIM両プランも載せています。
SMSなし | 050データSIM | 通話SIM | |
ベーシックプラン | 525円 | 645円 | 1250円 |
3.1GBプラン | 900円 | 1020円 | 1600円 |
5GBプラン | 1450円 | 1570円 | 2150円 |
10GBプラン | 2260円 | 2380円 | 2960円 |
通話SIMと比べると、どのプランでも600円ほど安くなっており、1年では7200円もお得になります。通話SIMと比較するとネット回線を利用している為に、通話がデータ容量や通信状況に影響を受けてつながりづらくなる、音質が悪いという問題が起こる場合があります。ですので、単に安いから選ぶというわけではなく、ご自身のニーズにあったものを選びましょう。 スマホではほとんどネット通話しか使わないというのであれば、050データSIMがおすすめです。ほかのキャリアのこうしたSMSが利用できるSIMでは、音声通話は不可能なものが多いため、補足的に音声通話も利用ができるというメリットがあります。
ただし、仕事で使う、頻繁に電話をされるという方は通話SIMあるいは、スーパーホーダイプランを契約することをおすすめします。ご自身の懐具合や店舗でスタッフさんと相談して決めるのがおすすめです。
契約はインターネットかネットから行う
ここまでで説明してきたSMSが利用可能な両プランの契約方法に関して改めてご説明します。どちらも、店頭かインターネットで申し込みが可能です。今すぐにでも利用したい、空白期間があるのは嫌だ、という方は店頭で申し込みましょう。そうではない、あるいは近所に楽天モバイル対応の店舗がないという方はネットでの申し込みとなります。楽天モバイルの公式ホームページから簡単に申し込みができます。なお、両者とも簡単な審査はありますが、現住所や必要な書類を確認する程度のものです。
なお、契約時に必要なものは以下の通りです。
- MNP予約番号
- 本人確認書類(運転免許証その他+公共料金の納金証明など住所がわかるもの)
MNP予約番号は楽天モバイル申し込みの際には10日以上期限が残っている必要があります。MNP予約番号の期限自体は15日です。実際のところ予約番号を取得してから5日間ほどしか猶予はありません。注意しましょう。
楽天モバイルでSMSを利用する際の注意点
さてここまででは,楽天モバイルでSMSを利用するにはどのようなプランに契約すればいいのかということをご紹介しました。最後に、楽天モバイルでSMSを利用する際の注意点についても触れていきます。
SMSの送信は1通当たり3円、海外向けは50円かかる
まず一点目、楽天モバイルでのSMSの利用は無料ではありません。受信自体は無料です。ですので、Googleなどの認証の際は心配しなくてもいいのですが、自分から発信をする際は1通3円という送信料がかかります。意外と安そうですが、これが曲者です。1通全角70文字、半角160文字まで、という制限があるのです。そのためこれを超えると2通、あるいは3通送ったものとして送信料が計算されてしまいます。
しかも、これは文字数を超えた時点で自動的に計算されますから、長文を送るといつの間にか高額になっていたという可能性もあります。なお、各プランでこの料金に違いはありません。海外利用も可能ですが、同様に1通50円という金額がかかります。こちらも同様に利用する際には注意が必要です。
通話SIM、データ通信SIMの変更には手数料がかかる
2点目、こちらはプランに関する注意点です。ここまでで、SMS可能なSIMについて説明しました。これらはプラン加入後、自由に変更が可能になっています。例えば、050データSIMを使っていたけどやっぱり通話の質に不満が残るから通話SIMに変えたい、あるいは通話SIMにしたけど、あんまり電話しないからお金が無駄だという場合もあると思います。そんな時には変更が可能ですが、その場合は手数料が必要です。
通信量のみを変更する場合には手数料は無料ですが、プランそのものを変更する場合には手数料が必要です。これは、SIMそのものを交換する必要があるためです。なお、手数料は3000円かかりますので、プラン選びは慎重に行う必要があります。
まとめ
今回はGoogleやlineの認証などに必要なSMSを楽天モバイルで利用する方法を説明してきました。通話SIMと、050データSIMというSIMであればSMSは利用可能です。ただ、それぞれ、音質などの利用上の問題や途中でSIMを変える際に手数料が必要だという注意点があることもわかっていただけたかと思います。
楽天モバイルをご利用の際の参考になりましたら、幸いです。