格安SIMといえば、柔軟なデータ通信プランがその特徴です。通信容量の翌月繰越などもその一つ。ここでは、楽天モバイルでの通信容量繰越の方法や、話題のデータシェアの方法、そして、その注意点をまとめてご紹介いたします。
楽天モバイルにおけるデータ利用量の繰越方法とは?
まず簡単に概要を説明していきたいと思います。
楽天モバイルでは、当月で余ったデータ使用料を翌月に繰り越して利用することが可能です。簡単に説明すると、3.1GBプランで、今月は1.4GBしか利用しなかった場合、あまりの1.7GBが、翌月に繰り越されます。翌月はそれがプラスされて、4.8GB高速データ通信が可能になるというわけです。非常に便利です。
楽天モバイルなら繰り越しのための申し込みや設定は必要なし
方法は非常に簡単です。というよりも特にありません。自分の利用料であれば、特に何の申し込みをしなくても翌月に繰り越されます。ただ、気づかないなんてこともあるかもしれません。楽天モバイルSIMアプリという、android、appleでともに無料配信されている、楽天モバイル提供のアプリケーションを利用すれば簡単に利用状況がわかります。無駄なく利用できるのでインストールしておくとよいでしょう。
データを繰越するときの注意点
非常に便利なデータ繰越ですが、注意点もあります。
場合によっては全く繰り越しができなくなってしまうこともあるので、注意事項をしっかりと理解してお得に使えるようにしましょう。
1カ月分しか繰越ができません。
まず一つ目の注意点は、余ったデータを翌々月には繰り越されないことです。つまり、先ほどの例で言えば、4.8GBあって、仮に前月と同じように1.4GB利用、3.4GBが残されたとしても、3.4GBが繰り越されるわけではありません。残った3.4GBのうち0.3GBは前月の繰り越し分ですから、当月消化されなかったとしても翌月には繰り越されません。繰り越されるのは当月の3.1GB分のみです。
プラン変更すると場合によっては繰越ができない。
繰越をする分を残したままプラン変更をすると、場合によっては繰越が反映されない場合があります。以前はすべてのプランでそうだったのですが、仕組みが変わりました。2015年10月6日以降、以前で変わります。以降に契約したプランであれば、プラン変更しても、繰越が可能です。
ですが、10月6日以前に契約したプランを変更すると、データが余っていても繰越されません。データプランの変更を考えている方は思わぬところで損をする可能性もあるので注意しましょう。
ベーシックプランでは利用不可
そもそも高速データ通信が利用可能なプランではないので当たり前ですが、ベーシックプランでは繰り越しができません。注意しましょう。
楽天モバイルなら家族でも最大5回線までデータシェアができる
家族でもと見出しに書きましたが、楽天モバイルでは、楽天モバイル契約者同士であれば、最大5回線まで、余った高速通信データ容量を翌月シェアすることが可能です。ちなみに先ほどちょっと話に出たベーシックプランにもデータシェアすることは可能になっています。
ご家族で契約したら、お父さんが大容量プランを契約して、お子さんはベーシックプランに加入、お父さんの余った分を分けてもらうなんて使い方もできるわけです。かなりお得です。大きな注意事項に関しては、先ほどご紹介したデータ繰越の際のものと同じになります。ベーシックプランであれば、分けてもらえることはできるけど、その分を繰り越して翌月使うことはできないというわけです。
家族間で楽天モバイルのデータ繰り越しをシェアする方法
個人でデータの繰り越しをするときは設定や申し込みの必要はありませんでしたが、家族間の場合はいくつかの手順を踏む必要があります。基本的な流れは以下のようになります。
- 家族など、データをシェアするグループを決める
- 分け与える方の契約者(オーナー)が楽天モバイルのサイトからグループメンバーを招待
- メンバーがそれを承認
以上の流れになります。自由にデータをシェアできるのではなく、グループを作り、そのメンバー間にだけ分け与えることができるのです。メンバーを決めたら、楽天モバイルの公式サイト(メンバーズステーション)にログインしましょう。そこから、まずはオーナーがデータシェアの申し込みをします。この時にグループを作り、そこにメンバーを招待するという流れになるのですが、招待する人の電話番号の入力が必要になります。わからない場合はあらかじめ控えておきましょう。
この手続きが済むと、メンバーとして招待された方々に、招待を承認する旨の連絡が楽天モバイル側から送られてきます。これを承諾すれば利用可能です。
データシェアを賢く使うために抑えておくこと
非常に簡単にできるのですが、賢く使うために抑えておいた方がいいことがあります。まず一つですが、月額利用料金100円がかかります。オーナーだけでなく、利用を開始すればメンバー全員この月額利用料金100円が加算されます。無料ではないので、注意しましょう。
二つ目が、申し込み時期です。申し込みされたその日から、その月の間利用が可能です。余裕をもって使うためには、月の初めに契約をする方がよいでしょう。
もう一つこれは便利な部分です。グループを利用してメンバーを招待すると書きました。当然脱退も可能です。例えば、キャリアを変えたいからメンバーの一人が辞めたなんて場合もあります。そんな場合でも、その月の間であれば、やめたメンバーの分は繰越分として残っています。新たなメンバーを追加してそれを使うことが可能なのです。
これらのことを理解して賢く利用しましょう。
まとめ
今回は楽天モバイルでのデータ繰越の概要、そしてお得なデータシェアの概要をご説明してきました。非常に便利な反面、翌々月には繰越ができないなど、制限があることもわかっていただけたかと思います。制度をしっかりと把握し、賢く楽天モバイルを利用しましょう。