この記事では、楽天モバイルへのキャリアからの乗り換えの際に必要なMNP開通手続きについて解説いたします。このMNPの手続き、一見すると少し煩雑に感じるかもしれません。そのため、これがハードルになり、楽天モバイルへの乗り換えを断念している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな煩雑な楽天モバイルへのMNP転出転入手続きを、各キャリアでの予約番号の取得から楽天モバイルでのネット、店頭を利用した手続きまで、わかりやすく解説しています。各キャリアからの楽天モバイルへの乗り換えの際の参考になれば幸いです。
MNP予約番号は電話か店頭、ネットで取得可能
MNP乗り換え手続きを行うために必要なのは10桁のキャリアごとのMNP予約番号です。楽天モバイルに乗り換えをするためにはまず、これを現在利用されているキャリアにお願いし、取得する必要があるのです。まずは、この予約番号の取得の方法をキャリア別にみていきましょう。格安SIMへの顧客流出を避けるためか、各キャリアで取得方法が煩雑になっています。ここでは簡単な流れを、キャリアごとに面倒な手続きが少ない、おすすめの方法、注意点も踏まえてご説明していきます。
ドコモでのMNP予約番号取得は電話か店頭がおすすめ
まずドコモでのMNP予約番号の取得方法は以下のようになります。
- 電話で取得する場合
ドコモ携帯から発信する場合は151、ドコモ携帯以外から発信する場合は0120-800-000に電話。受付時間は9:00~20:00(年中無休)
- 店頭での取得方法
ドコモショップまたはインフォメーションセンターへ問い合わせの上、MNPの予約申込みを行い「MNP予約番号」を受け取る。受付時間は店舗により異なる。
- ネットでの取得方法
PCでMy docomoにログインし、ドコモオンライン手続きを行い「MNP予約番号」を受け取る。受付時間は24時間対応。
以上のようになっています。現在、各キャリアとも顧客の流出を防ぐため、店頭、電話ともに、転出理由を聞いてくるという事例が報告されています。ですが、ドコモの場合ネットでのやり取りだと、ドコモIDの手続きなど、非常に手間が多く、複雑になっています。
電話や店頭であればスタッフの方が順を追って手続きをしてくれます。転出理由を聞かれる以外は面倒なことはありません。ですので、特段問題がなければ、電話、または店頭での手続きを利用しましょう。電話での手続きの場合は予約番号をメモする必要があるので、あらかじめ準備をしておきましょう。
auは店頭と電話で取得可能!ガラケーの人はネットがおすすめ
次にauでの手続きを見ていきましょう。auでのMNP転出手続きは以下の方法で行うことができます。
- 電話での取得方法
0077-75470(すべての電話共通)へ電話する。受付時間は9:00〜20:00で年中無休。
- 店頭での取得方法
auショップ / PiPit各店 (一部除く)にてMNPの予約申込みを行い「MNP予約番号」を受け取る。受付時間は店舗により異なる。
- ネットでの取得方法
EZボタンからトップメニューまたはauポータルトップ、 auお客さまサポートの申し込む/変更するからau 携帯電話番号ポータビリティー (MNP)へ行き「MNP予約番号」を受け取る。(EZweb対応のガラケーのみ)受付時間は9:00〜21:30で年中無休。
auもドコモと同様、電話か店頭での手続きが面倒くさい手間が必要ではないので、お勧めです。こちらもドコモの場合と同様、電話での申し込みの場合、予約番号をメモしておく必要があります。例外的にEZweb対応のガラケーを利用している方はネット利用がおすすめです。
必要なものはネットワーク暗証番号のみです。多少の確認事項が表示されますが、煩雑な手続きは必要なく、すぐに終わらせることが可能です。一点注意点として、ネットを利用したものにも関わらず、24時間対応ではありません。時間を確認して手続きを行いましょう。
ソフトバンクでMNP予約番号取得するときには勧誘には気を付けよう!
最後にソフトバンクの手順です。ソフトバンクでのMNP予約番号の取得方法には以下のようなものがあります。
- 電話での取得方法
ソフトバンクの携帯電話からは5533、もしくは0800-1000-5533へ電話。受付時間は9:00〜20:00で年中無休。
- 店頭での取得方法
ソフトバンクショップにて「MNP予約番号」を受け取る。受付時間は店舗により異なる
- ネットでの取得方法(ガラケーユーザーのみ)
ソフトバンクのユーザー用ポータルサイト「MySoftBank」にログイン、契約情報の変更からMNP予約番号を取得する。受付時間は9:00〜21:30。
このような流れとなります。その他のキャリアと共通で電話、店頭であれば煩雑な手続きは必要ないので、おすすめです。ただ、ほかのキャリアと違いソフトバンクの場合は、転出理由を聞いてくる際に、転出先として提携している「ワイモバイル」をしつこくお勧めしてくるという事例も報告されています。しっかりとお断りし、意思が固いことをはっきりと示す必要があります。
また、ソフトバンクもauと同様、現在お使いの端末がガラケーの場合は手続きが非常に簡単ですので、おすすめです。
ここまで、各キャリアのMNP予約番号取得方法を解説してきました。最後に各キャリア共通の予約番号取得手続きに必要なものをご説明します。
- 運転免許証などの住所がわかる身分証明書(店頭での手続きに必要)
- 電話番号
- ネットワーク暗証番号(電話で取得の際は教えてもらえるので忘れていても大丈夫です)
各キャリアとも共通でこの3つが必要です。予約番号を取得する際には忘れないようにしましょう。また、各キャリアMNP転出の際に3000円が必要です。さて次からは、楽天モバイルでのMNP開通までの手続きの流れ、そしてその注意点をご説明します。
楽天モバイルMNP開通方法はネット、店頭の二つ!空白期間をなくすためには注意が必要
それでは、楽天モバイルでのMNP開通手続きの流れをご説明していきます。まずは抑えるべき注意点をご説明していきます。
まず1つ目に、MNP予約番号の有効期限に気を付けましょう。MNP予約番号の有効期限自体は15日間です。では、ぎりぎりの14日目でも利用が可能かというと、そうではありません。楽天モバイルでは有効期限が10日間残っているMNP予約番号しか利用ができません。そのため、MNP予約番号を取得してから、5日以内に手続きを済ませる必要があります。
2点目はMNP開通の時期です。楽天モバイルでMNP開通手続きを済ませると前のキャリアでの契約は完全に解除されることになります。手続きの仕方によってはこの時期を誤ると、電話もネットも使えない空白の日数が生まれてしまいます。注意しましょう。また、大きな部分ではありませんが、手続き手数料として3000円がかかります。それでは、ネット、店頭それぞれでの楽天モバイルのMNP開通手続きを見てきましょう。
ネットでのMNP開通方法!空白日数が生まれる場合があるので注意
楽天モバイルでは格安SIMということもあってネットでの手続きもできます。現状ほかの格安SIMに比べて楽天モバイルは実店舗が多いとは言え、まだまだ各キャリアに比べると少ないです。多くの方にとってはこれが一番現実的な方法といえるでしょう。楽天モバイルの公式ホームページから行えます。
流れは以下の通りです。今回の記事では細かいプランの申し込み部分は省き、MNP開通に関する手続き部分の流れをご説明します。
- 楽天モバイル公式サイトで、料金プラン、simタイプを選ぶ
- お客様情報入力画面にて、「今お使いの電話番号を引き継ぐ(MNP)にチェック」
- MNP手続き方法「楽天モバイル開通センター(0800-805-1111)に電話」を選ぶ
- 2~3日後にsimが到着 楽天モバイル開通センターに電話
このような流れになります。MNPの手続き自体はウェブでそのまますることが可能です。ですが、その場合、SIMが到着するまでの2~3日間は電話、ネットが利用できない空白期間となります。空白期間があると生活に影響がでるという場合は注意が必要です。また、楽天モバイル開通センター電話をする場合でも、電話をする時間帯によっては空白日数が1日ほどできてしまう場合があります。楽天モバイル開通センターでは開通申し込みをした時間帯によって、開通する日時が決まっています。以下のようになっています。
- 9:00~20:59までに開通受付が完了した場合 当日中に切替が完了(所用時間:15分程度※)
- 21:00~翌8:59までに開通受付が完了した場合 9:00以降に切替が完了(所用時間:60分程度)
なお20:59、9:00など、ぎりぎりに電話をした場合は、次の時間帯として受付がされることが多いです。時間に余裕をもって、電話や開通申し込みをしましょう。では次に店頭でのMNP開通手続きの申し込み方法を見ていきましょう。
店頭なら、スタッフさんがすべてやってくれるので簡単!即日開通可能
店頭では、楽天モバイルの申し込みと同時に、楽天モバイルのスタッフさんが、MNP開通手続きを行ってくれます。こちらですることは特にないので簡単です。空白期間もなく即日で利用可能です。以下の持ち物は必ず必要ですので、忘れないように注意しましょう。
- MNP予約番号
- 本人名義のクレジットカード
- 住所のわかる身分証明書(運転免許証等)
これらの持参が必須です。非常に手っ取り早く簡単に手続きができます。お近くに店舗があるという方は店舗での申し込みが断然おすすめです。
まとめ
MNP開通手続きは、キャリアから、格安simに乗り換える際に必要な手続きです。ですが多くの注意点がある煩雑な手続きです。この記事ではそういった点を踏まえて、キャリアごとの予約番号取得の手続きから、楽天モバイルでの手続き方法まで、そのおすすめの方法から注意点まで含めてご説明してきました。この記事が、楽天モバイルなど格安simへの乗り換えの際の参考になりましたら幸いです。