「楽天モバイルで格安SIMを導入したい!」「でも設定方法がわからない!」「そもそもAPN設定って何?」そんな疑問を抱く方はたくさんいることかと思います。
特に初めて格安SIMを導入すると、「APN設定」で壁にぶつかる人は多いのではないでしょうか。
しかし格安SIMを導入するなら避けて通れない道なので、ここでしっかりと確認しておきましょう。まずAPN設定とは何か、できるだけわかりやすく解説します!そのあとお使いの端末ごとに、具体的な設定方法を見ていきましょう。
格安SIM導入に必要な「APN設定」とは?
はじめに、格安SIM導入では避けて通れない「APN設定」について確認していきましょう。聞き慣れない言葉ですが、これから楽天モバイルなどで格安SIMを利用するなら、ぜひ知っておきたいポイントです。
APNって何?
「何かわからないけど、とにかく設定しなければいけないもの」
APNって、そんなイメージがあるのではないでしょうか。APNは「アクセス(A)ポイント(P)ネーム(N)」の略で、アクセスポイント名などと呼ばれることがあります。
APNはインターネット接続する際に必要な「接続先情報」のことです。接続先とは、各プロバイダ(楽天モバイルなど)が用意したアクセスポイントのことで、そこに接続することでインターネットが使えるようになります。
楽天モバイルはAPN設定が必要
auやソフトバンクなどのキャリアでスマホを契約した場合、端末にはすでに各社のAPNが設定されており、自分で設定する必要なくインターネットを利用することができます。
しかし楽天モバイルなどの格安SIMを利用する場合、端末にはAPNが設定されていません。つまりインターネットを利用するためには、自分でAPNを設定する必要があります。
楽天モバイルなら自分で設定しなくてもいい
格安SIMを導入するにあたり、インターネットを利用するのであればAPN設定は必ず必要です。しかし、どうしても自分では難しいという場合、楽天モバイルのショップでやってもらうという手もあります。
楽天モバイルは全国にショップ展開していますので、近所に店舗があればぜひ利用しましょう。SIM契約がWEBでの申込みだとしても、APN設定だけショップでやってもらうということも可能です。
APN設定の前に必要なこと
ここからは具体的に、自分でAPNを設定する方法を解説していきます。ショップに持ち込んでもいいのですが、そこまで難しい設定ではないので、ぜひご自身でやってみてください。まずは「iPhone」「android」の共通事項から確認していきましょう。
SIMカードの挿入
SIMカードを入れないと初期設定やAPN設定ができないので、まずは端末に楽天モバイルから送られてきたSIMカードを挿入しましょう。SIMカードを挿入(入れ替え)する際、端末の電源は必ず切っておきましょう。
iPhoneの場合、付属のSIMピン(SIMカードを取り出すための器具)を使いSIMトレイ(SIMカードを乗せる部分)を引き出します。SIMピンがなければ、100均や雑貨屋に売っているペーパークリップでも代用可能です。
Androidの場合は、自分の爪などでSIMトレイを引き出すことが可能です。端末にもよりますが、難しい場合はクリップなどを使うと取り出しやすいかもしれません。トレイが出てきたら、SIMカードの向きに注意して、楽天モバイルのSIMを挿し込んで完了です。
利用設定を行う
新しい端末を使う場合、APN設定をする前に「利用設定」が必要です。この利用設定のあとに端末を自由に動かせるようになるので、焦らずに進めていきましょう。今まで使っていた端末で楽天モバイルを利用する場合はすでに使える状態だと思うので、利用設定は必要ありません。
SIMを挿し込んで電源を入れたら、画面の指示に従って「言語設定」や「Wi-Fi設定」を進めていきましょう。iPhoneの場合、Wi-Fi設定ができればアクティベーションは完了します。アクティベーションできない場合はAppleの公式サイト(iPhoneをアクティベーションできない場合)で確認してみましょう。
APN情報を確認する
APNを設定するために、まずはAPN情報を確認しておきましょう。APN情報は、SIMカードが添付されていた台紙に記入されています。台紙が見当たらなければ楽天モバイルのメンバーズステーションでも確認することができますので、あらかじめ確認しておきましょう。
楽天モバイルのAPN情報は「rmobile.jp」「rmobile.co」の2種類です。メンバーズステーションで確認した人は、申込種別が006または007なら「rmobile.jp」、申込種別が008または009なら「rmobile.co」となります。
楽天モバイルでAPN設定する方法(iPhone)
iPhoneで楽天モバイルを利用する場合、APN情報の設定は「構成プロファイル」によって行います。これをインストールすることでAPN設定が完了しますので、その方法を解説していきます。
構成プロファイルをインストールする
まずはWi-Fiに接続して「Safari」を開き、構成プロファイルをダウンロードします。構成プロファイルはAPN情報によって異なりますので、間違えないように以下のURLからダウンロードしましょう。
- APN情報が「jp」の場合
https://mobile.rakuten.co.jp/support/apn_setting/B_voice.mobileconfig
- APN情報が「co」の場合
https://mobile.rakuten.co.jp/support/apn_setting/C_voice.mobileconfig
ダウンロードができたら、右上に「インストール」の文字が出てきますので、そこをタップして構成プロファイルのインストールを開始してください。場合によってはiPhoneに設定しているパスワードを入力する必要があるかもしれませんが、画面の指示に従って進めていきましょう。
不要な構成プロファイルの削除
iPhoneでは基本的に、構成プロファイルは1種類しか持てません。構成プロファイルのインストールが完了したら、必要のない構成プロファイルを削除しておきましょう。
iPhoneの「設定」を開き、「一般」→「プロファイル(とデバイス管理)」へと進みます。そこで削除したい構成プロファイルをタップし、「プロファイルを削除」をタップしてパスコードを入力すれば削除できます。
構成プロファイルを削除すると、以前使用していたキャリアメールや電話帳のデータが消える可能性があるので、あらかじめバックアップはとっておきましょう。
楽天モバイルでAPN設定する方法(Android)
AndroidはiPhoneと違い「構成プロファイル」ではなく、APN情報を自分で設定する必要があります。端末によって設定方法が多少異なりますが、基本的にはどれも同じなので参考にしてみてくださいね。
楽天モバイルで端末を購入した場合は、すでにAPN情報が設定されていることがあります。その場合はAPNの設定をしなくても自動でインターネットに繋がるようになっています。もし設定されていないようであれば、ほかのAndroid端末と同じように手動で設定をしましょう。
APNの設定画面を開く
まずは「設定」から、APNの設定画面を開きましょう。「その他」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名(APN)」の順番でタップしていけば、APN設定画面が開きます。※端末により異なります
APNの編集をする
設定からAPNの編集画面までたどり着いたら、はじめに調べた楽天モバイルのAPN情報を入力していきます。入力画面の中で入力が必要な項目は、「名前」「APN」「ユーザー名」「パスワード」です。
例えばAPN情報が「rmobile.jp」の場合、「名前:rmobile」「APN:rmobile.jp」「ユーザー名:rm」「パスワード:0000(ゼロ・ゼロ・ゼロ・ゼロ)」と入力しましょう。編集できたら、設定を保存しておきます。
APNを選択する
APNを編集して保存も完了したら、APN選択画面まで戻りましょう。APNの一覧が出てきますが、その中から今作成したAPN情報(rmobile)を選択します。これでインターネットに繋がるはずなので、きちんと接続されているか確認しておきましょう。
まとめ
格安SIMを導入するためのAPN設定について解説をしましたが、いかがでしたか?不安な方は楽天モバイルのショップで設定してもらっても良いですし、何か疑問があれば気軽に問い合わせてみましょう。
端末によって方法は異なりますが、「やってみると簡単にできた!」という人が多いので、ぜひ一度挑戦してみてください。APN設定について知っているだけで、何か問題が発生したときも落ち着いて対処できるのではないでしょうか。